TOKUSHIMA-2/2



2日目(2016/1/27)



藍染め体験をしに 藍の館










こちらの釜で手作業にて染めていきます。








底は見えませんが 深さ1M以上あるので


落とさないように注意!と言われて


つい落としてしまいそうな私は


ドキドキしながら体験。







湿度や温度を藍のためにできるだけ一定に保っているので


部屋はもわっと暖かい感じ。


そしてなんともいえない香りというか匂いがします。


ちょっと動物園的なね。



伊勢丹チームのみなさんも初体験!




釜の液体に 染めたいものを入れていきます。


私は全体的に同じ色にしたかったので


全部を浸けていきます。


空気がふれたところから染まっていくので


一度全体的に浸けたら上にあげ  空気に触れさせ 絞ります。


最初は薄水色。


浸ける回数によって濃度が変わっていくのです。









数年前のTOKYO DRESSの手編みマフラーを思い切って染めることに。


釜につけては上げてしぼって。。。



そして 3回目で思ったようなブルーに!





その後は流水で何度も何度もすすぎ 色が落ちなくなるまですすいで


脱水して乾かします。


2016SS のTOKYO DRESSのアイテムもこういった行程で


染めていただいてるのだなという事もわかり


この体験はとても貴重です。


今回染めたマフラーよりも もっと濃い色を出していただいているので


回数も何回か増えるのだろうな。





出来上がり!


愛着も倍増の一品になりました。





徳島では藍染めの元になる藍染料  蒅(くもと読みます。)づくりの本場として


現在もその伝統が引き継がれていて、徳島でつくられた蒅を阿波藍と呼びます。


JAPAN BLUEと呼ばれている本藍染めならではの色は この蒅によって


染められた色のことです。


日本には色々な伝統的な良いものが沢山あって


それが一部の方にしか知られていないのは残念な事です。


本藍のものはいわゆるインディゴと呼ばれるものと同じという認識をされている


方も多いと思います。私も数年前まで知らなかった。


インディゴは化学染料を使って染めていて


本藍は天然材料(蒅)を発酵させた液体を使って染めているので


大変貴重なものなのです。深みのある本藍ならではの色


みなさんにも知って欲しいです。


この色は手間ひまかけてつくられているので


本藍のアイテムがインディゴに比べて


高価になるのは こうした理由があるわけです。


いわゆるファストファッションが溢れる世の中です。


もちろん 私も買わないわけではなく便利に使わせてもらっています。


でもね、こうやって大切に受け継がれて来た良いもの。


それには やはりそれなりの価値と良さがあるのです。


手に取って身につけて 生活の中に入った時に


本当の良さがわかるもの。心を豊にしてくれるもの。


ご存知ない方に ぜひ知っていただきたいなと思っています。