MARIO GIACOMELLI→☆
THE BLACK IN WAITING FOR THE WHITE
東京都写真美術館にてMARIO GIACOMELLIの写真展を見てきました。
1925年にイタリアに生まれ、最初はアマチュアの画家であり詩人でしたが
1954年以降に独学で写真を学び、写真家としてのキャリアをスタート。
生と死がテーマになっていて
会場に足を踏み入れたとたん、その根底に流れるテーマが
体の中に染み込む様に感じられ、心が圧倒されました。
まるで本人の瞬きがシャッターなのか?と
思ってしまうような、流れている時間の一瞬を切り取ったかの様な
そんな写真が多かったように思います。
ガイドにも書いてありましたが、一枚の写真で何かを語るのではなく
組み合わされた写真の郡で事物の本質に迫ろうとする。。。
そんな言葉がぴったりだと感じました。
そして所々に書かれた詩の中でも惹き付けられた言葉
イメージは精神であり、
物質、時間、空間、視線のチャンスである。
我々自身の証となる痕跡であり、
絶え間なく記録や物語や知の法則を支え
リズムを生きる文化のしるしだ。
好き嫌いに関わらず、きっと見た人全てに
静かだけれど、奥深い衝撃を与える写真です。
5.12まで→☆